鈴鹿サーキットを空の上から見て見たいーーー!
そんなこと思ったことありませんか??
先日、偶然にも、簡単に見れることが分かりましたので、
ブログでご紹介しますね!
鈴鹿サーキットは世界屈指のコース
三重県・鈴鹿市にある鈴鹿サーキットは1962年にオープンした日本を代表する国際格式のレーシングコース。F1日本グランプリや鈴鹿8耐の開催で有名で、近年ではSUZUKA 10H(鈴鹿10時間耐久)、ロードレースアジア選手権、WTCR(世界ツーリングカーカップ)など様々な国際レースを開催しています。
設立から間もなく60年を迎えようという歴史あるサーキットで、国際レーシングコースの全長はおよそ5.8km。そのレイアウトは1962年の設立から時代に応じて改修工事がなされてきましたが、その形は設立当初から大きくは変わっていないのが特徴。右回りでスタートし、途中で左回りになるという世界的に見ても珍しい「立体交差」を持つサーキットで、F1サーキットの中で立体交差があるのは鈴鹿だけです。
鈴鹿サーキットの1周は4輪が5.804km、2輪が5.821kmと距離が異なります。
この特徴的な形になった理由には色々と逸話があります。本田技研工業の創業者、本田宗一郎がまだ日本に高速道路が無かった時代に、海外の自動車、オートバイメーカーと肩を並べるには「走る実験室」としてのサーキットが不可欠と考え、鈴鹿の地にサーキットの建設を計画しました。
当初の計画では実は鈴鹿サーキットは現在の場所とは別のところに作られる予定だったのをご存知でしょうか?
え?そうだったんですか!?
元々は浄土池という池の周りを走り、長い直線(ストレート)を2本繋いだ形のシンプルなコースが立案されました。しかし、当時の鈴鹿は農家の方々が米を作る田んぼが広がっていたのですが、最初の計画案のコース周辺にも田んぼがたくさんありました。そこで、本田宗一郎は「日本人の主食であるお米を作る農家の方々に迷惑をかけてまでサーキットを作ってはならない。田んぼを潰すな!」と言って、社員に計画の練り直しを指示したのです。
そこで代替案として出された場所が当時、ホンダが大量に買い上げた鈴鹿市の土地の中にあった山林の部分です。起伏に富んだ土地で、工場や住宅の用地としては使えない場所。その地形をうまく活かしてサーキットを作る計画に変更。それが現在の鈴鹿サーキットのある場所です。こうして高低差が50m以上というアップダウンが激しいレーシングコースが生まれたのです。
高速、中低速のコーナーがうまく組み合わさったレーシングコースは世界中のトップクラスの選手を虜にしていきました。
近年ではF1ワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)が「鈴鹿は神の手で作られたコースなのではないか」と絶賛するなど、鈴鹿サーキットを「大好きなコース」と豪語するレーサーたちが後を絶ちません。それくらい見事なレイアウトと、世界的に見ても特徴的な形と美しさを持っているのです。そして、これは同時にトップクラスの選手たちにとっては「鈴鹿は世界屈指の難コース」であることも意味します。彼らは攻略するのがとても難しいコース、鈴鹿サーキットを心の底から愛しているのです。
鈴鹿サーキットを空から見てみよう!
鈴鹿サーキットのコースを高いところから見るには、鈴鹿サーキット名物の観覧車「サーキットホイール」に乗るのが最も手っ取り早い方法です。入場料(大人1700円)とのりもの券(サーキットホイール:500円)で上空からの鈴鹿サーキットを堪能できます。
しかし、
海抜100mまで上昇する「サーキットホイール」でも鈴鹿サーキットの全景を見ることはできません。
それくらい鈴鹿サーキットは広大な土地に広がっているのです。
空から見てみたい!
そんな方もいるかと思います。
ヘリコプターをチャーターすればいい!
確かにそうですね。。。
しかし、ヘリコプターのチャーターはめちゃくちゃお金がかかります。
試しに調べてみたら、大阪舞洲のヘリポートから鈴鹿サーキットのヘリポートまで
3名で23万3000円
1名あたり約7万7700円
ととてつもなく高額です。。。
(42分で大阪→鈴鹿を移動したい人にはリーズナブルかもしれません)
愛知県からの遊覧飛行ならもう少し安く行けるかもしれません。
なかなかハードルが高いですね
と諦めてはいけません。
今更ながら、鈴鹿サーキットを上空から眺める方法を偶然発見しました!
それは、、、
大阪(伊丹空港)発、東京(羽田空港)行きの
飛行機に乗ることです!!!
大阪ー東京の路線といえば、日本の空のルートの超ドル箱路線。JALもANAも1時間に1便ずつ運航している超ポピュラーな路線ですね。実は大阪発、東京行きの航空機は多くが鈴鹿サーキット周辺の上空を通過するのです。
某航空会社で運航に関連する仕事をしている友人に聞いてみたところ、航空路には国が公示している標準ルートがあり、基本的に伊丹羽田便は、伊丹空港を離陸した後、奈良県上空から三重県津市上空を通過し、鈴鹿市の南端を一瞬だけ掠めて、伊勢湾に抜けるルートを通って行くそうです。
ちょうどCAさんたちがドリンクサービスを開始する時間であるため、標準ルート上に雲があって揺れが懸念される場合は迂回するルート(もう少し南の松阪市上空を通る)を機長は選択するかもしれませんね。でも、僕が今回乗ったような雲ひとつない快晴の時は空から鈴鹿サーキットを拝めるかもしれませんよ!
知ってました?
伊丹羽田便で鈴鹿サーキットを見るコツ
こんな人気のドル箱路線で鈴鹿サーキットを上空から眺めるチャンスがあったとは。。。鈴鹿市民で通常は伊丹羽田便を利用することがない僕は知りませんでしたし、関西在住時代には何度もこの便を利用していますが、全く気づきませんでした。。。
そこで、今回、うまく鈴鹿サーキットを見れたので、
その手法をご紹介しましょう。
左側の窓側席を予約する
窓側席は必須ですね!
飛行機は通常、津市上空を飛びますので、鈴鹿サーキットを眺めるには左側の窓側席を予約するのが良いでしょう。席のアルファベット表記は「A」が左側の窓席になっています。
そして、伊丹羽田便ではJALもANAもボーイング777(400席〜520席)、ボーイング787(330席〜400席)、ボーイング767(270席)などのワイドボディ機(大型機)を使っています。前の方の席にするか、後ろの方の席にするか席の指定を迷うかもしれません。
オススメは翼より前の席です。
ANAならプレミアムクラス、JALならファーストクラスまたはクラスJの席は翼より前方の席がほとんどですから、上級クラスの席を予約するのが良いと思います。特にANAのプレミアムクラス、JALのファーストクラスは席のシートピッチが広い分、窓が2つ分くらいある席もあるので、眺めが最高です。
ANAのプレミアムクラス、JALのファーストクラスは食事も付きますしね!スパークリングワインも無料なので、非常に優雅です。
ただ、フライト時間が1時間ちょっとと短いので、食事の用意をしてもらっている間、注文を聞かれている間に三重県を過ぎている可能性もあるので、ちょっと慌ただしいのは難点です。。。
前方を選ぶ理由と注意点
前方を選ぶ理由はいくつかあります。まず、伊丹空港を離陸して水平飛行に入った時点で、飛行機はすでに奈良県上空にあります。三重県に達するのはあっという間のこと。地形や景色が頭に入っている人はタイミングを読みやすいですが、上空から見ていると意外と自分がどこを飛んでいるのか分からないものです。
そこで目安にしたいのが先に見える伊勢湾。海岸線が視認でき、名古屋、桑名あたりがどの位置か分かったら、眼下にきっと鈴鹿サーキットがあるはずです。後方の窓側席に座っていると翼やエンジンで海岸線が見えないまま時間が過ぎることになるので、気付いた時にはすでに飛行機は伊勢湾のど真ん中を飛んでいる可能性があります。
ですから、前方の窓側席「A」を確保していち早く目標物となる海岸線を見つけられるようにしましょう(晴れている時にしか通用しませんが、、、)。
そして、席の予約の時に注意したいのが窓側席「A」と言っても、実は窓なしの席も存在します。例えばANAのボーイング777-300で言えば、前方では「8A」や「12A」が窓なし席。また翼の上の席はまず眼下の景色が見えないので避けた方が良いでしょう。翼が被らない後方にも「43A」が窓なし席となっています。予約の際にはシートマップをよく見て、変更可能なら事前に変更しておきましょう。
また、非常口座席も飛行機によっては窓が極端に小さかったり、分厚い窓だったりで景色を楽しむのに向いていない場合が多いので、これも避けた方が無難だと思います。
ほぼ真下だと思って探すべし
飛行機のルートは津市を通りますが、その時点で高度3万フィートに達しようとしていますから、座席の視線の先を見ても鈴鹿サーキットはありません。ほぼ真下あたりを覗き込むように見てみると、鈴鹿サーキットを見つけることができると思います。
巡航速度も560ノット=約・時速1037kmに達していますから、鈴鹿サーキットが見える時間は30秒〜1分くらい。まず、見逃さないように。そして、写真を撮り逃さないようにしましょうね!
空の上から見る鈴鹿サーキットの姿は美しく、非常に個性的なので、空の上から探す価値が充分にあると思いますよ。1時間弱の短いフライトの中で、鈴鹿を過ぎた後も、中部国際空港(セントレア)や富士山も楽しめるので、晴れていれば、左の窓側席はお得だと思います。
ただ、人気のフライトなので、直前予約では窓側席が取れるとは限りません。また価格帯の安い運賃だと窓側席はほとんど空きがない可能性もあります。航空会社のウェブサイトで座席変更ができるなら、シートマップを見ながら、空いている窓側席「A」がないか、こまめに探して見ると良いかと思います。当日まで座席指定なしは窓側席がゲットできる可能性が非常に低いので、ANAでしたらSkipサービス、JALならJALタッチ&ゴーサービスが使えるようにして、チェックインカウンターや自動チェックイン機に寄らなくても良いように準備しておきましょうね。
それでは、あなたのフライトが雲ひとつない晴れの日のフライトになることをお祈りしております。
Good Luck!
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